2013年8月7日水曜日

仁義なき戦い@ナチュラルクラフトショップ

人様にプレゼントをする際、悩まれたご経験をお持ちの方は多いでしょう。ましてや、それが男性から女性にお贈りするものとなると、余程こなれた男性でもない限りお手上げになってしまうというのが一般的です。ところが、こちらの超多忙な人気デザイナーの白水先生はクライアントの心を鷲掴みにする要領を応用して『お店のナナちゃん』が欲しがっているお誕生日プレゼントを自分は当てられると豪語なさったのです。あまりの自信ありげなその態度に『女を甘く見ている』と感じた私は、先生に当店の商品を3つ選んでもらい、その中に『お店のナナちゃん』の欲しいものがあれば、私の負けという賭けをしてみないかと持ちかけてみました。負けず嫌いの白水先生です。案の定、望むところとばかりに快諾されたのでした。
しかしながら、私はすでにこの時点で『この勝負、いただいた!』と直感していたのです。

自信ありげな白水先生



戦いの火ぶたは切られました。白水先生は様々な商品をためつすがめつ入念に眺めはじめました。その真剣なお姿には『さすがはデザイナー』と思わせる何かがもわっと漂っていました。




真剣な白水先生


心配そうにダーリンを見守る嫁、さちよ。




この辺りのカゴがどうも気になるらしく、何度となく置いては、手に取ったりを繰り返していらっしゃいました。これは持論ですが、デザイナーになるための必須条件のひとつに『しつこさ』は欠かせません。さすがです。見事にクリアされています。

しつこい白水先生






突然、『ダメだ!考え方を変えるんだ、自分がいいと思うものを選ぶんだ!』などと口走っていらっしゃいました。これも持論ですが、良いデザイナーの必須条件のひとつに『常に発想の転換ができる』は欠かす事ができません。お見事、こちらもクリアされていました。

発想を転換している白水先生


ただならぬ事態を嗅ぎ付けたワタル先輩




勝負が始まって、どれほどの時間がたったでしょう。悩みに悩まれた挙げ句、『胃が痛い』などと言い出しはじめていらっしゃいました。が、そんな泣き言に動じる私ではございません。聞こえないフリをして『そろそろお決めなさい!』という無言の圧力をかけてみたりもしました。この時点で私は『この勝負、いただいた!』と確信したのでした。





ジャジャジャ〜ン!白水先生、ようやく『お店のナナちゃん』へのプレゼントを3つ選ばれました!振り返れば、時間をかけて、一生懸命考えて、よくがんばりました!私もヒトの子。
いつしか情にホダされ、勝負よりもこの中のひとつをナナちゃんが選んでくれたら.......と祈る気持ちでいっぱいになっていました。







ですが、現実はそんなに甘くはないのです。残念ながら『お店のナナちゃん』が選んだものは、白水先生にとって全くの想定外の品物だったのです。このように、女性にプレゼントをする事がいかに難しいか、おわかりいただけたと思います。





プレゼントとは『相手を喜ばせるために私的に贈る物品』だそうで、そういった意味からすると『お店のナナちゃん』はとてもうれしそうで、一件落着、めでたし、めでたし。






ところが、負けず嫌いの白水先生、当てられなかった事が相当悔しかったのでしょう。
このポーズのまま身じろぎもせず敗因をお考えのご様子でした。これまた持論ですが、よいデザイナーの必須条件のひとつに『終わった仕事もひたすら考え続ける』は特に欠かす事のできない重要なポイントです。さすがです。見事にクリアされていますね。